《MUMEI》
ウッチー
「よう!大橋。お前、部活行かなくていいのか?」


一週間もすれば、クラスメートとも仲良くなって、その中でもコイツとは一番気の会う仲だった。


「今から行くよ。」

俺はノロノロと鞄に荷物を入れると、重たい腰を上げる。


だって、つまんねぇんだもん…


「じゃあ一緒に行こうぜぇ〜。」


内山翔太郎、通称ウッチー。
自己紹介の時、数人いた同学年の中で、たまたまコイツと俺は同じクラスだった。


バスケのセンスは俺から言わせて貰えばイマイチだけど、底抜けに明るい性格が俺は好きだった。


あ、ラブじゃなくてライクの方でね…


コイツがいなけりゃ部活なんかサボってばっかだったろうし、ルーキーって座も降板…まぁ、それはいいとして



何より





貴方と出会わなかっただろうと思う…

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