《MUMEI》

「まぁでもこれでわかっただろ。


4点差は授業料だと思え。


俺からしたらよく4点で済んだなって話だ。」



「…」



4点差。


30分あれば決して跳ね返すことができない点差ではない。


出遅れたとはいえ、


まだ勝利を狙うことができる時間帯に失態に気付けたのは大きかった。



「まだ追い付ける点差。
とはいえ正直楽な点差とは言えんな。」



「…」



「後半は速攻が理想的。


短い時間で確実に点を決める。


向こうのキーパーが上手いなんてのは言い訳にならないからな。


お前らも秀皇の2・3番を着てる以上甘えは許されね〜ぞ。」



「うす。」「はい。」



「上野、お前もこれ以上好きにやられんな。
お前が止めないことには成り立たね〜ぞ。」



「はい。」



「セットはもっと足使ってディフェンス崩せ。


時間内に追い付かなきゃなんないのは確かだが、


時間使って確実に追い付く方が賢い選択だ。


焦って打った分の時間がもったいなすぎる。」



「うっす。」



「そんなとこだ。」



「はい。」



「何か質問は?」



「…」



「ねっす。」



「よし。忘れんなよ。


まだチャンスは十分にあるからな。


この勝負絶対物にすんぞ。」



「はいッ!!」

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