《MUMEI》
鏡
風呂から上がり、服を着替えていると、あることを思い出した。
[うちの鏡は、とても古いものだ。その鏡にある呪文を唱えて鏡に手をつけると、鏡の世界にはいってしまう。鏡の世界は今と何もかもが正反対なんだ。]
と、死んだジイチャンが言っていた。
蘭子は、冗談のつもりで、
「蘭、死にたいナ」
といつもの口癖を言い、小さな手鏡に手を添えた。
すると----------------
突然、鏡が光った。
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