《MUMEI》

解らない最中に在るのは桜井も同様
だが解らないらしいハルに問うてみても仕方がなく
取り敢えずは全身ずぶ濡れになってしまっているハルをタオルにくるんで拭いてやる
「兎に角、これからはお風呂、一人で入っちゃ駄目だよ」
危ないから、との桜井へ
ハルは頷き、だが暫く考えこむような顔、そして
「……一緒に入ってくれるの?」
そういう結論にハル自身は達したのか、嬉し様な顔を向けてくる
小さな姿のハルにしっかりと指を掴まれてしまえば
桜井に否を唱える事など出来なかった
何となく気恥ずかしさはあったが、頷いてやる
「ありがと!歩!」
嬉しそうなその笑顔に、桜井は完璧に負け
ハルを連れ、また風呂場へと入ったのだった……

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