《MUMEI》

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ソファーに座って彼を待っていると、子供部屋から嬉しそうな顔をしてアキラが出てきた。

「で、僕はどこに寝ましょうか?」
「私の腕の中で…寝るんじゃないかな」

彼の手を撫でながら微笑みかけると、その手の甲に唇を寄せる。

「ぁ…あの///…昼間にスーパーに行った時ですけど…」
「ん?」

アキラはその手を引っ込めると、ちょっと困ったような顔でこっちを見ていた。

「どうした?」
「…外でキスしたり…僕の事、触ってましたよね…」
「あぁ…」
「そういうのって…あの…///」

そんな事を気にしていたのか。

「大丈夫だ、こっちでキミは女性にしか見えていない筈だよ」
「えっ!…まさかぁ…そんなワケ無いですよぉι」

アキラの見た目は日本では何とか男性に見えていたのかもしれないが、こっちにこんなにスリムで可愛らしい男性というものは存在しない。

だから私がアキラに何をしようと、それは普通に男女のカップルに見えるだけだった。



「あっ…ん…く…ぁ///」

俺の上に跨り、彼は快感に身を委ねるように腰を動かしている。

こっちに着いた時は『初めての海外だ…』と言って空港の風景を見渡しながらガチガチに緊張していたのに。

そんな姿も可愛かったが、夜にはもうこんなにセクシーに乱れていた。

「んっ…く…かつや…さん///」
「綺麗だよ…アキラ」

彼と指を絡め合いお互いに手を握ると、そこから熱を帯びるようにゾクゾクと快感が走る。

「あっ…んふぅ///」

それは彼も同じようで、俺の手をギュッと強く握り返してきた。

「あっ、あぁっ…熱ぃ…なか…とろけそぅ///」

そんな可愛い事を言ってくるあきらの腕をギュッと掴むと、あきらもそれを感じ取り、腰を激しく突き動かして快感を貪る。

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