《MUMEI》
お仕事開始
俺が無理矢理に図書委員にされてから、一週間が過ぎた。


あれから五日後に委員会があって、ローテーションの順番とか自己紹介なんかをして。


何故か、月の一番始めに仕事をする事になった俺ら。


そんなこんなで、昼休みの今、カウンター席で暇をしている俺と西原。


「ねぇ、原田くん」


卵焼きを口に運ぼうとしたら、西原が不意に話し掛けてきた。


「なんで委員会に入ってくれたの?」


箸を口にくわえて、西原は可愛らしく小首を傾げていた。



「なんでって……」



「だって、原田くん、後ろの席の子にムリヤリ手を挙げさせられてたじゃない?


あたしがああやって言ったのもあるかなって。断りきれなくなっちゃったかなって思ったから」



確かにそれが主な理由なんだけど。流石にそこまで正直に理由は言えない。


「飛鳥が…あ、俺の後ろのやつ飛鳥って言うんだけど、



ああいう時って、手ぇ、あげづらいじゃん?

そう言ったら、アイツが俺の手を引っ張りあげたんだよ」

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