《MUMEI》

「わっ、冷たいι」
「わーん!びしょびしょなのーι」

その水の出所はシャワーで、その真ん中でくるみちゃんは勢いよく出ていたシャワーの水をおもいっきり浴びて慌ててバタバタしているだけだった。

「うわーん!ちめたいよおぉι」
「く、くるみちゃん、あ…コレか、蛇口ひねってもすぐにお湯は出ないんだよ」

どうやらくるみちゃんがシャワーの蛇口を捻って冷たい水を出してしまっていたらしい。

「冷たかったねぇ、すぐにお湯で暖まろうね」
「う…ぅん…………!!」

すぐにシャワーの蛇口を閉めてくるみちゃんの方を見ると、くるみちゃんは大きな目を更に開けて口をあんぐりと開けていた。

「ビックリしたねぇ〜くるみちゃん」

そのびっくりした顔も可愛いけど、さっきから固まったままのくるみちゃんがその顔のまま僕の下半身を指さして…。

「……チンチンが…あるι」
「ぇ……?」
「パパと同じ…チンチンがあるの…」

そう言ってくるみちゃんが僕の顔と下半身を交互に見ていたので、ちょっと恥ずかしくなってタオルで隠した。

「う…うん…あれ…もしかしてくるみちゃん///」
「ママと違うの〜…パパと一緒なの〜…」

この驚き方…。

どうやらくるみちゃんも…僕の事を『女の人』だと勘違いしてたようだった。

「ご…ごめんねくるみちゃん」
「うぅん…えへへ///…あきらしゃんはおりぇと同じなのね!」
「うん、そうだよ///」

浴槽の中で遊ぶくるみちゃんの身体をスポンジで洗いながら、その泡でハチミツ色の髪をキューピーさんのようにピョンと立てたりして僕も遊ぶ。

「あきらしゃん、おりぇ…あきらしゃんの事、大しゅきなんらよ///」
「うん…ありがとう…僕も大好きだよ、くるみちゃん」

お互い泡まみれになってギュッといっぱい抱きしめ合うと、やっぱりくるみちゃんが僕の胸を触ってきた。

「やっぱり…ママのおっぱいが恋しい?」

僕がそう言うとパッと手を引っこめたけど、やっぱり手を伸ばしてきて僕にギュッと抱きついてきた。

「おっぱい大きくなくっても、大しゅき///兄ちゃんより…んと…パパよりいっぱい…大しゅき///」

そう言ってくるみちゃんは子供らしく口の端にチュッとキスしてくると、その柔らかな唇をアムアムと、まるでおっぱいを吸うように動かしていた。
  

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