《MUMEI》 翌日学校へ行くと早速未知流の登場。 「ね〜あの後ナオ君とどうだった?」 『ん〜?プリクラ撮ったりぬいぐるみ…。』 「そうじゃなくて!!付き合ったのかどうかだよ〜。」 『あ〜!!付き合ってないよ。好きとは言われたけど…。』 「愛理夢は好きじゃないの?」 『好きだけど何か怖くて…。』 「本気じゃなかったらそんな優しくしないよ。」 ぬいぐるみをたくさん取ってくれた事 家まで送ってくれた事 家の中に入るまで見送ってくれた事 電話はワンギリしていいと言ってくれた事 キスをして本気で好きだと言ってくれた事 昨日の事を聞いた未知流はそう答えた。 私も未知流もまだ幼すぎたんだ。 だからまだ気付いていなかった。 ナオは私達には理解できない遠い闇の世界で、違う世界で生きている人だということを…。 前へ |次へ |
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