《MUMEI》 「二年生のうちにここまでいったなんて本当凄いよ」 「しかも短期間で!」 先輩達が七生を褒めている。なんか俺まで鼻高々。 いつだって皆の中心で笑っている。そうだ、これが俺の知っている七生だ。 会場では昨日以上に一般客が増えていて、七生はまた固くなっていた。 無理もないこの広いホールだからな。 会場裏方へ控える為、移動する七生が席を立つ直前に思い切って声をかけた。 「全部ぶつけてこい、見てるからな!」 今度はちゃんと見ててやるから。 誰に振ったのだろう、七生の手が横に揺れた。 前へ |次へ |
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