《MUMEI》
別世界
「な、な、なんで・・・」
「何がですか?私のどこがお気に召さりませんか、瑠奈様?」
「どうしよう、太陽・・・」
「落ち着け!まずはどうやってここに来たか考えるぞ。」
「あの〜、無視ですか?」
「え〜っと、う〜んと・・・わかんないよ〜(涙)」
「ったく、おい、泣くなよ。ぜってー戻れるから・・・」
「無理ですよ?」
「は?」
猫がのんびりと爆弾発言をする。
「テメ〜、化け猫め〜。」
「た、太陽様、く、苦しいです〜」
太陽が猫の首をしめてる。
その姿に瑠奈は笑えてきた。
「アハハハ〜」
「笑ってんじゃね〜よ(怒)」
「笑ってないで助けてください(涙)」
二人(?)の声が重なったところでようやくおさまった。
「改めて、私は猫族のピスと申します」
「挨拶はいいからこの状況を説明しろ!」
太陽はまだイライラしている。
「はい、どうしてあなた達がここにいるかというと、それはあなた達が選ばれた者だからです!!」
「どういうこと?」
「え〜っと、これは・・・まずお城に行きましょう!!」
「化け猫、何言ってんだよ、説明になってねえよ!!」
「と、とにかく、城に向かいます!!」
「え?」
「我がしもべ達よ、主の願いを叶えよ!」
猫の呪文と共に瑠奈たちは消え、気づくとおおきな門の前に来ていた。

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