《MUMEI》 ……………………………… 体育館。 ……………………………… ……………………………… キュッ… 「ん…いい感じだなこれ。」 靴紐を結び、 履き心地を確かめる関谷。 「何?関谷靴買ったの?」 その様子を見た峰田が尋ねる。 「んにゃ、自分のお古っす。」 答えたのは椎名。 「古いけどまぁ間に合わせくらいにはなるっしょ。」 「ん…でもちょっと小せぇぞ。」 「早めに買った方いいぞ。」 「あ〜。金入ったらな。」 2日。 まだ短い時間であったが、 徐々に関谷がハンド部に馴染む様子がそこにはあった。 「うぉぉぉぉぉいッ!!!!!」 「あ?」 「何?」 突如として体育館に鳴り響く声。 「あ〜...」 コート反面。 体育館の向こう側にはバスケ部の練習する姿があった。 「あいつ今度はバスケ部か…」 「またうるせぇのが…」 「まぁいつまで続くかな。」 「何の話すか?」 「うるっせぇぞ沖ッ!!」 「だけ夫だ。」 「だけ夫?」 「口…だけ夫。」 前へ |次へ |
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