《MUMEI》

「で?水川。」



「えっ…あ、何?」



突然のヤマトの声に驚く恭介。



「練習はいつやってんだ?」



「と…とりあえず今は毎週火曜の夜7時から。」



「ふ〜ん…」



考え込むヤマト。



「俺が長期休みとかで帰って来た時に練習混ぜてもらうことは可能なわけ?」



「そりゃもちろん。」



「え゙…ヤマ来んの…?」



「あ゙?」



「いえ別に…」



「つ〜か試合でちゃえば?」



ノリの軽い海南クラブ。



「今季はあと1試合だろ?」



「いや、来月は2試合ぶっ続けだから厳密には2試合。」



「おめぇは黙ってろ。」



ブツブツ…
「僕がせっかく…」



「1試合の為にわざわざ選手登録はしねぇよ。」



「ふ〜ん。じゃ来期か?」



「それはまだお答えできませんね。」



「…つかお前誰?」



あまりにも遅い質問だった。



「北村大和。」



冷静にそれに答える恭介。



「クロと同じ高校の奴です。
俺が知る限り…こいつ以上の選手は知らないす。」



「おめでとう。
今日からキミは海南クラブの一員だ。」



「岩田さんッ!!」



「問題あんの?
チームが強くなることに。」



「いやそれを言われると…」



「つか入るなんて言ってね〜だろ。」



「入んね〜の?」



「ん…練習には行く。」



「何で悩むわけ?」



「俺今県外に住んでんだぞ?
試合に行けるかどうかも確実じゃね〜のにあんま簡単に答えらんね〜よ。」



「なるほど…ヤマも色々考えてんだな。」



「へっ…」



ヤマトは鼻で笑った。



「じゃあ…またなクロ。」



「ん…」

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