《MUMEI》

「よく知ってるね!?」

海月の言葉に猛が驚きの声をあげる。


「地元民だもの(笑)――それに…」
「それに?…」
「アタシは毎年この日に必ずここに現れるから…」
「?―」
「!?――」
「―現…れる…!?」

海月の言葉を不思議に思う6人―

「あ、ごめんなさい。…毎年この日に必ず来るのよ、アタシ…」

言葉を訂正する海月―

「…あ、そーなんだ!?でも、何で!?」
「ええ。…毎年…って言っても2年前からだけど。」
「2年前って…15の時から?―」
「ええ、まあ…そうね―」

美紗子の言葉に何故か言葉を濁す海月。

6人は一瞬不思議に思ったがあえてつっこむ事はしなかった――

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