《MUMEI》

「てかさ!!
こんな奴入れても無駄だって!!」



「いや…俺もかなり不安ではある…」



「だろ!?だったら」



「おい。」



あまりにも歓迎されてないこの状況の中、


沖は急に真面目な口調で話しだす。



「あ?」



「いいのかよそんな態度取って?」



「はぁ?」



「部員…足りてね〜んだろ?」



「は!!足りてね〜って言っても素人に頼る気なんてね〜んだよ!!」



強気の口調でそう言い放つ入部から約一ヶ月の関谷。



(お前が言うな…)



(それに別に素人でもやる気があれば歓迎だし…)



「素人?…はッ!!」



引くことなく強気の沖。



「言っとくけど俺…経験者だぞ?」



「え…」



反応する部員たち。



「ま…マジ?」



「あぁ…マジだ。」



部員たちは沖の言葉に対し驚きを露にする。



ガタッ…



そんな中急に席を立つ村木。



「…どした?」



「…見る。」



「…は?」



「…こいつのシュート。」



「え?」



「おぉッ!!それだそれッ!!
村木と勝負して勝てたら入部認めてやるよッ!!」



村木の一言に便乗し勝手な提案をする関谷。



「はぁ?何でそんなことしなきゃ…」



「俺だってこいつと勝負して勝ったから入部できたんだぞッ!!」



椎名を指差す関谷。



「ちょっと。勝手に過去を塗り替えないでください。」



「ん゙…」



チラッ…



沖は横目で村木を見る。



「お前…経験者?」



「あ、こいつ始めて1週間くらい。」



無口な村木の変わりに答えるユキヒロ。



「ふ…そんな簡単なテストでいいのかよ?」



「おぉ。強気だな沖。」



「当たり前だ。なんせ俺は経験

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