《MUMEI》 ……………………………… 決して有望とは言えない新人が無事(?)入部し、 この日、 ようやく赤高ハンド部には7人の選手が揃った。 半数以上が素人のこのチームでは、 ろくな練習も出来なかったが、 自分たちなりにハンドボールを覚えようと部員たちは努力を重ねた。 すぐに辞めることが予想された沖も、 スタートラインがそう変わらない部員たちとの練習の中で競争心を覚え、 投げ出そうとはしなかった。 ようやく居場所を見つけた。 そう思っていたのは沖だけではなく、 部員たち全員がこの環境を喜んでいた。 それぞれ何かしらの傷を負った者たちが、 見つけることができた居場所。 そんな居場所を… 未だ見つけることが出来ない1人の男が、 ようやく深く物語に関わり始めたのは、 この約一月後のことである。 ……………………………… 前へ |次へ |
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