《MUMEI》
巫女と魔法使いと俺? 4
丹輝にはレーザーが発せられ、
身の危険を感じたときから避けられると確信していた。
なぜなら、すべてがまるで時が止まっているかのような速度で
動く様に感じていたからだ。
しかし、不思議なことに丹輝だけは普通に動けるのだった。

丹輝はマスタースパークがこないであろう所まで歩いて避けた。
安地に入った途端、時の進み方が元に戻り、
さっきまで丹輝の居た所は跡形もなく消し飛んだ。

「ちょっ、魔理沙。なに本気出してんのよ」
「悪いな。ミスった。大丈夫かー」
「大丈夫だ、問題ない」
『えっ…』
巫女と魔法使いは驚愕した。
完璧にマスタースパークを避けていたからだ。
「嘘だろ…私のマスパが…簡単に…」
「どう?こんな感じなんだけど」
「すごいわ。少なくとも普通の人間には出来ない」
霊夢は丹輝の人間離れした能力を認めざるを得なかった。

「まだ終わってないぜ」
落ち込みから回復したのか魔理沙が再び戦闘体制に入る。

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