《MUMEI》

「お前…そんなこと気にしてたの?」



「だって…そりゃ気にするだろ。」



「はぁ…」



    屋上



放課後ということで人気のないこの場所にいたのは、


日高と葉山の2人。



「そりゃあ気持ちはわかんなくもないけど、俺は気にしないって言ったじゃん。」



「ん…まぁ…」



「…で?ど〜すんの?」



「ふぅ…俺自身が俺に課した課題をクリアできたらやろうと思う。」



「何その課題って?」



「それは関係ね〜だろ。」



「別にい〜けど…」



「つか…1個はもうクリアした。」



「1個じゃね〜んだ。」



「うん。あともう1つ。
これができないようなら俺に価値はないと思ってる。」



「なんだそりゃ。」



「お…来た来た。」



「ん…あぁホントだ。」



「んじゃ…俺行って来る。」



「おう。」



「ふぅ〜っ…」



「日高。」



「ん?」



「…頑張れよ。」



「…お〜よ。」

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