《MUMEI》 香林堂でお買い物 10「あれは私がまだ子供の時……。 私の両親は雑貨屋をやっていてな、そこで香林は修行してたんだ。 私とはそん時からの永い付き合いなんだぜ」 「両親は今も雑貨屋やってるのか?」 魔理沙が困った表情になる。 後ろでは林之助さんがバツ印のジェスチャーを送っている。 どうやら聞いてはいけない質問な用だ。 「いや、なんでもな…」 「大丈夫、答えるぜ。 私は結構前に両親に勘当された。理由は私が魔法使いになりたかったからだ」 「そうなのか。聞いてすまなかったな」 「いや、いいんだ」 魔理沙は僅かだが顔が歪んでいる。 俺と魔理沙は買い物を済ませ帰路へとついた…… 前へ |次へ |
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