《MUMEI》
そのころ巫女は… 1
「何であたしから行かなくちゃならないのよ!」
久々に登場の霊夢は叫ぶ。
時は遡り、数時間前。
博麗神社出発後、数分のこと。
霊夢は紅魔館メイド長の咲夜に紅魔館に呼ばれて、そこに向かって飛行中である。
「まったく…いつもそっちが訪ねてくるのに何の用かしら?」
咲夜が霊夢を紅魔館に呼んでくることは少ない。
むしろ、いつも咲夜が訪ねる側である。
行けばわかるだろうと思い。
霊夢は急ぐのであった。

「…zzZ」
紅魔館入り口では門番の紅 美鈴が盛大に寝ていた。
「よく、門番がこれでやっていけるわね…」
霊夢は呆れながら紅魔館へ入ろうと……、
「どちら様ですか?泥棒?」
寝ぼけながらだが美鈴が話しかけてきた。
「博麗の巫女よ」
「どうぞお通りくださあ〜あ」
欠伸までしている。
そしてまた寝てしまった。

霊夢は紅魔館へ入った。

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