《MUMEI》
クローザーの不在
7月7日
『さあ、ライトニングス対ロッテの試合。九回裏、ライトニングス1点リード。マウンドにはクローザーの椿。昨日はまさかの2点リードを守り切れませんでした。ランナーは二死二塁。椿、投げた。』
カァァァン
ボールはグングン伸びていき。観客席に飛び込んだ。
『は、入ったーーーーー!!ぎゃ、逆転ツーランホームラン。椿、また打たれて六連敗です。』

ー監督室ー
「この不調はなんなんだ?椿。」
「すみません・・・。」
「ふう、まあいい。明日、二軍に合流して調整してくれ。」
「・・・。分かりました。」
椿は部屋を出た。
「どうする?明日の抑えは・・・。」
星出監督は投手コーチの羽田に尋ねた。
「どうしましょうか。セットアップの菊池を使いますか?」
「それしかないな。」

次の日
菊池はクローザーとして投げたが、1点のリードを守れずチームは七連敗を喫した。

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