《MUMEI》
そのころ巫女は… 4
「咲夜。二人で話したいから外にいて」
「かしこまりました」
咲夜が図書館を出る。

「…それで何の用なの?」
「あの外来人についてよ」
「それはさっき聞いたわ。その先が知りたいの」
「そう…。ならこれを見て」
パチュリーは開いたまま本を霊夢に渡す。
「何これ?」
「今まで幻想入りした人の名簿よ。
 誰がまとめたかは知らないけど、ここに書いてある人は確かに幻想入りしているわ」
「ふぅん。こんなのあるんだ。で、これを渡して何がしたいの?」
「鈍いのね…。
 そのページの下の方にかいてある名前を読み上げなさい」
霊夢は言われるままページの下の方の文を読む。
「えっと…西暦1911年……」

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