《MUMEI》
そのころ巫女は… 5
「えっ……」
「気づいた?
 あなたをわざわざ呼んだのは私が外に出たくないからだけでなく
 本を日に当てたくなかったからなのよ」
霊夢はパチュリーの言葉などほとんど耳に入ってなかった。

なぜなら……
【X911.7.8 桜 丹輝 理由不明により幻想入り】
と本に書いてあったからだ。
今は西暦でいうとX011年7月9日。
丹輝が来たのは一日前。
ちょうど100年前である。

「ちょっと、パチュリー。これどういうことよ」
「書いてある通りよ。彼は100年前にここに来ている」
「丹輝は人間よ、そんな長生き出来る訳ないじゃない。
 それに今は学生だって言ってたし」
「それは知らないわ。
 霊夢、もう一行下読んで」
霊夢は本を見る。
そこにはさらに驚愕な事が書かれていた……

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