《MUMEI》

「はぁ〜...」



ため息をつく椎名。


1人で走る…という省かれてる感がどうにも嫌だった。



「俺1人嫌だなぁ〜...
関谷さん一緒に走りません?」



「お!!い〜の?」



「まぁ…競争相手がいた方がタイム伸びるって沖さんが言ってたの一理あるし。」



「おぉッ!!全然い〜よッ!!」



俄然やる気の関谷。



「じゃあ一緒に…」



そう話す椎名の言葉を遮り、















「ちょっと待ったぁぁッ!!」














ダッシュで向かって来る1人の男。



「あれ…」



「ひ…日高…?」



(あいつ何で…)



ザッ…!!



ハンド部員の集まるその場所に、


勢い良く止まる日高。



「か…変わった登場の仕方だな…」



「はぁ…はぁ…ちょっと待って…」



「ど…どした?」



「いや…息が…」



(そうじゃね〜よ…)



「何しに来たか聞いてんだけど…?」



「俺も…」



「はぁ?」



「俺も…走らせてくれ…」



「…何言ってんだお前?」



「今…エキシビションの代表選手決めてんだろ?


もし…もし俺が上位5人の中に入れたら…


俺のこと…ハンド部に入れてくれ。」



「…別に上位に入んなくても入部してい〜けど。」



「それじゃダメなんだよッ!!」



「…?」



「俺が決めたんだ。


その武器で劣るようなら…


やる意味なんかないって。」



(…何をわけのわからんことを。)

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