《MUMEI》 丹輝の正体 2部屋の前に移動するや、丹輝に気づかれぬよう部屋に入った。 そして彼が幻想入りした際、持っていたバック、服などを調べる。 「これといって手がかりは無いわね」 しかし、バックには財布や練習着、女の子な絵の描かれた扇子。 服には生徒手帳、携帯があるのみだった。 「やっぱり、直接聞くしかないみたいね…」 そう思い、霊夢は部屋を後にし、夕飯の支度をしようとした。 「俺に何か聞きたいことがあるのか?」 丹輝は少々、きつい口調で言う。 「いや、これはその……」 「どういう事だ。なぜ俺の荷物をあさる?」 「荷物をあさっていたのは謝るわ、ごめんなさい」 「俺に聞きたいこと、あるらしいな」 「そうよ。あなたの正体について訪ねるわ」 「えっ…??」 丹輝は驚いた。 まさか、自分の二次元オタクがバレるとは…。 「そのこととは別よ」 あっさり心の内を否定された。 「丹輝。あんた前に此処に来たことある?」 前へ |次へ |
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