《MUMEI》
丹輝の正体 7
二弾目、三弾目は設置しきる前に丹輝は僅かな安置に移動し、
弾がきたら横から紫のいる所へ避けた。

三弾目を避けた丹輝は走って紫の所へいく。
そしてほとんど間をあけない位置に立つ。
「あら、痴漢?」
紫はわざとボケた。
「とぼけるなよ、ゆかりん」
丹輝は徐々に何か大切な物を取り戻している感覚にあった。
実際、彼女のことを"ゆかりん"と知らずに言っている。

その後も体が覚えている通りに移動をし、
11弾目…ラストを避けきった。
すべて避けきった丹輝はなぜか笑っていた。
「思い出したみたいね」
「そうだな、全部思い出した」
「そう、よかった。
 いや、私にとってはよくないわね」
「そうだろうな」
丹輝は100年前の記憶が蘇った。

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