《MUMEI》
一応、狙い通り
結果が出るまで、声がかけられなかった。


七生は顔に余裕も戻って皆と談笑しているんだけれど。嘘くさい笑い方しちゃって……。


「これ、優勝いけたんじゃない?」
あ 先輩地雷踏んだ。


「そうですか〜?てか、あの俺から後ろ二番目のおねーさん可愛くないですか?」
話変えた……余裕ないくせによく口回るな。

先輩達と一段落がついて七生が俺の方の手摺りに寄り掛かった。


疲れているのか、伏し目がちに大人しくしている。


自分の肘を七生に触れさせてみたり。

横目で目が合った。

なにその顔……緊張しすぎ!
笑いそう。

察知されて肘をつねられた……。

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