《MUMEI》

「じゃあ教ぇたげるー。(笑)」


男の胸板に甘えながら、悪戯っぽく笑う女の名前は、高箸みなみ――…


空前の人気を誇るアイドルグループ…A?B48の主力メンバーだった。



(だからキョーミ無ぇっつーの)

ホスト風の男は、心の中でツッコミながら、みなみの裸の背を抱いた。


みなみは男の乳首を人差し指でいじりながら語りだす――…


「あのね…四十八手って聞いたことあるでしょ?」


「あ〜、あのHするときの技な?」


男は嬉しそうに答えた。


「そーゆー話だと食い付くんだね?」


「ハハハ!うっせーょ!(笑)」


男は照れ笑いながら、呆れ顔をした みなみの頭髪をクシャクシャと撫でた。

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