《MUMEI》 「でも今、A?B辞めるのも勿体無いしなぁ…。」 優子の弱気は、やり場の無い苛立ちへと変わる…。 「ああん!もぅ!」 優子は苛立ちの源である姿見を目の届かない場所へ押しやると、バックから携帯電話を取り出した。 ――…プルルルル…プルルルル…。 「あ、もしもしマネージャー?あたしだけど。悪りぃんだけどさぁ、酒買ってきてくんない?」 しかし――… 「…○△◇×□……。」 何やら苦言を呈する電話の相手に、優子の苛立ちが爆発する! 「うっせーょ!つべこべ言わずに酒買ってこいっつってんだよ!!」 乱暴に電話を切る優子――… 現実から目を背け、酒で全てを癒そうとする女を、壁際にうず高く積まれたアンチエイジング本だけが見下ろしていた――…。 : : 前へ |次へ |
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