《MUMEI》

小学校五年生の時の事。
私はそのぐらいからそれに悩んでいた。

何時も学校にいくのが億劫で、でも行かないと授業に遅れるし、何より休んだ後のいじめがエスカレートするかもしれないという恐怖の方が大きかった。


始業式の日から、約一週間後…


私のクラスではもう女の子の仲良しグループが出来上がっていた。
「…でさぁ、昨日の8時にやってた…」
「あ、見た見た!サイコーにウケたよね〜」

みんなが楽しそうに笑っているのを遠巻きに見ていることしかできない。
そんな私に、同じクラスの私が一番信頼していた友達が声をかけてきた。

「声、かけてきたら?」
「チカ、無理だよ…。チカみたいに簡単に話しかけらんないし…」
「何時もリナはそんなことばっかり…」
そう言いながら、チカは他の友達のところに行ってしまった。




私は積極的になれないから、毎年この時期にこんな悩みを抱えていた。

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