《MUMEI》

私はエリル・バモット、下町の出身。これでも主婦よ。子供はまだいないけれど。
主人はロデム・バモット。職業は公立の女学校の教師、母国語を教えているの。まあ公務員だから安泰よね。

主人とは私がまだ下町で仕立て屋のお針子してたときに、客として彼が来て出会ったの。どっちかっていえば私の一目惚れ。

何回もアタックして捕まえたんだから!

主人も(若干引いてたけど)最後には(疲れたように)受け入れてくれたのよ。

・・・・なんか不本意だけど、結婚できたからよしとしなくちゃ。



そうこう言ってる間に、主人が帰ってきたわ。お帰りなさい。
はいはい、先に一風呂あびるって?もちろん用意はできてるからどうぞ。

あら?上着の奥ポケットに何か入っているわね・・・

・・・・・・・・・・

手紙?

・・・・・・・・・・

まさかね?

・・・・・・・・・・

気になる!

・・・・・・・・・・

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