《MUMEI》
宴会in白玉楼 14
「はぁ、はぁ…」
丹輝はさすがに息があがる。
しかし、スペルは何とか避けきった。
これで俺の勝ちだ…。
しかし、現実は違った。

「ー身のうさを思ひしらでややみまなし
          そむくならひのなき世なりせばー"反魂蝶ー8分咲ー"」
後ろにある桜の木がいきなり開花する。
「えっ!?」
気がついたときにはもう遅かった。
丹輝は能力も発動できず蝶弾に被弾した。
「…ちょっ、卑怯だ…ろ……」
目の前が真っ暗になった…。

「大丈夫かー?」
「大丈夫?」
「大丈夫ですかー?」
「…ん、大丈夫だ」
『よかったー』
どうやらみんなに心配かけていたらしい。
「ごめんなさい。本気だしちゃったわ」
幽々子は反省の色が見えるのか見えないのか…分からないな。

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