《MUMEI》 麻友は、自らの怒りを鎮めるようにタバコを吸い始めた。 そして帰り支度をするために控室の化粧台の前にドカッと座ると、正当派アイドル風メイクをハードコアパンク風メイクに塗り変えてゆく――…。 フリルをふんだんにあしらったアイドルの衣装を脱ぎ捨てると、その肌にトレッド柄やスカルのタトゥーが露になった。 愛くるしかったロリータフェイスは、いつしかモンスターのように凶悪な顔に変貌していった…。 これが正当派アイドル…綿鍋麻友の本当の姿だった――…。 彼女は、表向きの顔を演じるときに生じるストレスをこうして解放することで、心のバランスを保っているのだった――…。 : : 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |