《MUMEI》 佐「あきもっさん、またノミ手っすか?…ほんとセコいっすね〜(笑)」 才「バカ。堅実と言えョな。」 さっきから安い手でアガり捲る才加に、佐餌も呆れぎみだった。 才「この打ち方、アタシの生き様を象徴してんだろ? …勝つためなら何だってやってやるョ…。」 ニヤリと笑う才加――… 麻雀だけに限った台詞でないことは、その場にいた他の3人も察することができた。 アイドルとは言え、才加にはA?Bでヒト桁の順位に食い込むほどのルックスは無い。 才加は、生き馬の目を抜くような芸能界で生き残るために、ヨゴレ仕事でも堅実に拾う覚悟を決めていたのだった――…。 前へ |次へ |
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