《MUMEI》
怪しい男【HONOKAside】
「どうするホノカ?飲み会まで時間あるし一回帰る?」
「っ!?」
ノリコの帰るという言葉にゾッとした。
あの家に?
帰る?
得体の知れない手紙を直接郵便受けに入れるような頭のおかしい奴がいつ来るかもわからないのに?
今の私にはとてもじゃないが一人になる勇気なんかない。
「お願いノリコ!…一人にだけはしないで!…」
ノリコは一瞬戸惑った表情をみせたが笑って了承してくれた。
「も〜
そういう台詞は男に言いなさいよね!
とりあえず私んちに来る?
その格好じゃトシヤ先輩に笑われちゃうよ?」
「…ありがとノリコ。」
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