《MUMEI》 ……………………………… 観客席 ザワザワザワザワ… 「び…みょ〜なタイミングだったけどな。」 ザワザワザワザワ… 「ん…審判の死角だったしな。」 ザワザワザワザワ… 「厳しいと踏んで貰いにいったんだろ。」 ザワザワザワザワ… 「あのガキ中々食えね〜な。」 ザワザワザワザワ… 「ナイスキー村木くんッ!!」 ザワザワザワザワ… 「ナイスキーッ!!」 ザワザワザワザワ… 「止めろよ村木ぃぃッ!!」 ザワザワザワザワ… ……………………………… ……………………………… ヤマトたちの予想通り、 シュートが入らないと踏んだ市原はファールを貰いに行くことを選択。 確実に貰える保証はなかったが、 シュートが決まる可能性に賭けるよりはずっと確率の高いプレーだった。 単なるプレーだけではなく、 こういったプレーを身に付けているあたりが他の1年とは違う点だった。 中学MVPの経験値が、 この場面で生きていた。 ……………………………… 前へ |次へ |
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