《MUMEI》 えーりん!えーりん! 8「ああ、別に死ななかったから許すぞ」 丹輝は二人の尊い犠牲に許すしかなかった。 「でもなぜ俺は誘拐されているんだ?」 「それは…」 てゐは言いにくそうだ。 うどん…いや、鈴仙も俯いてなにも言わない。 何か言えない何かがあるのか? 丹輝はもう少し問いつめようとした。 その時、 「いいわ、二人は下がって」 永琳が言った。 『はい』 二人は部屋をでる。 永琳は二人が出たのを確認し、 「いいわ、話してあげる。私たちの作戦を」 「作戦?俺は用心棒か?」 「違うわ。用心棒なら兎たちがいるもの」 永琳の顔が先ほどより真剣になる。 前へ |次へ |
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