《MUMEI》
やばい
俺は、翔がそんなことを
考えてるなんて知らず
田中とふれあいパークに来ていた・・・
ふれあいパークは
羊にえさをやったりして
触れ合うことができる設備だ。
田中を観覧車から
離れさせるのに
少し苦労したが
ふれあいパークに
行きたいと言うと
田中の目は、輝きだした。
そして今に至る。
ノリでふれあいパークに行きたいと
言ってしまったが
正直・・・・・・・辛い。
羊にえさやったり
触ったりしたいけど・・・
絶対引かれるよな。
実は、俺は顔に出やすいタイプだ。
でも田中なら・・・
口かたそうだし・・・・・
いやでも・・・・・・・
「早くこっちおいでよ♪
羊さん可愛いよ〜♪」と田中が俺を呼ぶ。
田中は、キャラが変わっているようだ。
「はい。これ羊さんのえさだよ♪」と田中が更に
俺に追い討ちをかける。
そしてぐいっと俺の腕を引っ張り
羊の前まで手を
持っていった。
・・・・・・
・・・・・・・・・
俺は、次の瞬間
満面の笑みになり
羊をなでなでしていた。
しばらく羊と戯れていた。
すると痛いくらいの視線が
俺に集中していた。
[やばい・・・]
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