《MUMEI》 えーりん!えーりん! 14「あんなの巫女が作った遊びよ、今は遊びじゃないわ」 永琳はそういいながら丹輝に弓を投げ渡した。 しかし、丹輝は受け取らなかった。 「あら、いらないの?」 「弓は使えないんでね」 丹輝は弓を使える訳がない。 「要するに此処から逃げればいいんだろっ」 そう言い、部屋をダッシュで飛び出す。 「そう簡単にはいかないと思うわよ」 永琳は落ち着いて矢を放つ。 丹輝はそれを避けつつ永遠亭の外に向かって走る。 永琳は追って来なかった。 永遠亭の外は一面の竹林になっていた。 丹輝はできるだけ遠くに行こうと早足で竹林を進んでいった。 その頃、永遠亭では緊急会議が開かれていた。 参加しているのは、 永琳、輝夜、てゐ、鈴仙の四人。 前へ |次へ |
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