《MUMEI》
はじまり
僕は野良猫。
生まれた時からひとりぼっち。

最初は、山の中を毎日歩きまわっていたが、ある日夜の真っ暗な山道で迷子になってしまい、気がついたら見たこともない風景が広がっていた。

2本足で歩く不思議な生き物(後に人間だということを僕は知る)。その人間たちが暮らしている家と呼ばれる建物。お米や野菜という物を作る、田んぼや畑と呼ばれる物。車やバス、電車と呼ばれる物。

見るもの全てが珍しく、それから僕はその町と呼ばれるところを毎日歩きまわっている。

けして大きな町ではないが、小さな僕にとってはとても広く感じられ、毎日が冒険の様である。


今日も僕は冒険旅行へ出かける。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫