《MUMEI》
2人だけの秘密
田中が、じぃ〜〜〜っと俺の方を見ていた。
俺は、ポカンと口を開けたままで
言葉が出てこない。
しばらく沈黙が続いた。
・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
沈黙を破ったのは田中。
「動物好きなんだね。」
俺は「別に・・・。」っとバレバレな嘘をついた。
「嘘!!顔見れば分かるよ♪すっごい幸せそうな顔してたよ↑↑」と田中は笑顔で言った。
田中は、全然引いてないようだったので
少し安心した。
でも一応「俺が動物好きなの
・・・・・2人だけの秘密だからな!」と釘をさした。
田中は「え〜??何で?」っと少し不服そうだったので
「引かれそうだから・・・。」と返すと
田中は「そんなことないのに。
でもそんなに言うなら秘密にしとく♪」っと笑った。
続けて「じゃあ私が
動物の前ではキャラ変わることも秘密ね。」っと少し照れたようにいった。
そして2人で笑った。
そして俺達は
存分に羊と戯れ
集合時間が近づいてきたので
バスに向かって
歩いていった。
その途中で
田中が「私も優斗って呼んでいいかなぁ?」と頬をピンクに染めて
聞いてきたので
「おぉ。
じゃあ俺も麻子って
呼んでいい?」っと返すと
麻子は、照れながらも
コクンと頷いた。
そんな麻子を
見ると
なんだか俺まで
照れてしまった。
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