《MUMEI》
えーりん!えーりん! 18
てゐは紫に状況を説明すると一目散に逃げていった。
「ふーん。大変な事になってるわねぇ」
「あぁ」
「私は今から霊夢呼ぶの面倒だし、
 直接、永遠亭に行くけど丹輝はどうする?」
「俺は止めとく。
 弾幕もスペルもまともに扱えないし、足手まといなだけだ」
丹輝は悔しかった。
自分の若さ故の過ちを…って違うか。

「じゃあ、丹輝はこのスキマをくぐりなさい。神社に通じているわ」
紫はスキマを二つ作り片方を丹輝にくぐらせようとする。
「ゆかりん、昔から色々してもらってサンキューな」
丹輝は言う。
「いいのよ。そんな気にしないで」
僅かだが紫が頬を染めている気がしなくもない。
「そうか、じゃあな」
そんな事には気づかない丹輝はスキマをくぐる…。

「さぁて、一仕事しますかねぇ」
紫は永遠亭へと向かった。

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