《MUMEI》
オトコノコ。
この日は、夏休み前の最後の登校日で

部活がなくって

わたしは大好きな図書室に寄っていた。


何冊も、本を腕に抱えて

閲覧コーナーについたころ

図書館の 自動ドアが、開いた。

わたしは、本に夢中で

気づかなかったけど…。


入ってきた男の子はきょろきょろ辺りを見渡すと

まっすぐ わたしの方へ。

わたしはやっぱり 気づいてなくって

本のページを めくってた。


――「なぁ。」


明るくて 少し低い ちゃんとした男の子の 声。

その声に、本の世界から 現実に 引き戻されて 

ビクッとしながら、顔をあげると 


小麦色の 綺麗な髪で

強い光が宿った 元気な瞳で

ちょっといじわるそうな 無邪気な笑顔を浮かべた

男の子が……。


どうしよう  わたし、男の子得意じゃないのに……。

「なぁ、同じ学校のやつ、だよな。

 …あのさ…………。」

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