《MUMEI》

ピーマンの前で座り込んでいると1人の人間がやってきました。
その人間が僕の前にやってきて僕の存在に気がつくと、しゃがんで僕をじっとみつめてきました。

僕は、ピーマンを前足で叩きながら((ミャア))と鳴いてみました。

「――――!?」

その人間は、僕の行動に気づき僕を見つめると、

「お前さん、猫なのにピーマンなんて食べるのかい?」

僕が叩いたピーマンを指差しながら聞いてきました。

((ニャオン))

少し首を傾けながら甘えた声で鳴いてみました。

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