《MUMEI》 妥協の5日目遅めの晩飯を食べて、TVをぼんやり眺めるpm10:37。 キッチンというのもおこがましい台所で食器を洗う音がする。 今日はバイトが忙しかった。 俺の現在のバイト先は花屋だ。時給750円。男の俺には似合わないかもしれないが、花束を作ったりするのは楽しい。今年43歳になる疲れ果てたモンローのような店長と無口な女の子と3人で働いている。 他にもコンビニ、居酒屋といくらかバイトを掛け持ちしていて、彼女とはコンビニのバイトで知り合った。 どうにも眠たくてTVの音に集中できない。やたら高い女性タレントの笑い声が左から右に流れていく。いや、右から左へ受け流す。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |