《MUMEI》

「ピッ!!」



審判の笛が鳴る。



ヒュッ…!!



マンツーマンディフェンスの赤高。



(まさか…)



(こんな相手がいるとはな…)



対する秀皇は足を使い振り切ることを試みる。



(やってやる…!!)



(スピードなら俺たちの方が上なんだよッ!!)















………………………………



    秀皇ベンチ



「オールコートマンツーでセットプレーを攻略か…」



「…」



(ディフェンスに長けてるあのチビの力が生きそうな場面だけど、


悲しい程オフェンス能力が乏しいからな。


カウンターにはいまいち向かなくてでれねぇのか。


バランスの取れない能力だな。)



「…どう転ぶかな。」



「は?」



「こんなディフェンスをされちゃあもはやポジションというポジションもない。」



「でしょうね。」



「それは逆に、1人1人の行動範囲が広がるとも取れる。」



「…」



「義人はともかく、


逆手サイドになる大地は常にハンデを負ってるようなもんだったからな。


むしろ動きやすくなるかもしれん。」



「…」



(あの人が…?)



「それに…時間はまだ14分程度。


体力の消耗が激しいオールコートマンツーがどこまで持つか?


その辺を上手く付ければ、


まだこっちにも十分な勝機が残されてる。」



「…」















………………………………














「くっ…!!」



ディフェンスは上手く機能していた。


赤高にとって勝っている土俵での勝負である以上は当然といえたが。


しかし、


時折怪しい部分が見えていたのもまた事実。



(はええなくそっ…!!)



両サイド。


要兄弟のスピードは、


この場面でも関谷たちを苦しめた。

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