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《MUMEI》 観客席 ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢2点差ね…｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢大丈夫かな皆…｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢かなり際どい点差だけど､ まだあいつら(赤高)が優位な状況ではあるよ｡ オールコートマンツーをこうもあっさりと破られたのはクロにとっても計算外だっただろうけど､ 向こうがこっちの攻撃止めれてないのも事実だからな｡ このまま点の取り合いになるのであれば､ 現段階でリードしてるあいつらの勝ちだ｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢じゃあっ…!!｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢いや…｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢決め付けるのはまだ早い｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢ちょっとしたきっかけですぐひっくり返る点差だ｡ オールコートマンツーで向こうの勢い止めて､ 安全圏内の点差にしたかったとこだけどそうもいかなかった｡ 向こうもよく粘ってるよ｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢チャンスを待ってんのか…｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢(今は2点差だけど)3点差でいられる内はまだ十分な勝機があるからな｡ これが4になっちまえば可能性はぐっと減る｡ 3点差…この点差が秀皇の生命線だな｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢だったら…｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢あぁ｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… ｢こっちはその点差にしちまえばいいんだ｡｣ ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ… 前へ |次へ |
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