《MUMEI》
プロローグ
“もし、願いが叶うなら…もう一度だけ愛しい人の顔を見たい。”

少女は、願っていました。
いつも、願っていました。
それは、いつ叶うかわからない願いだったけれど、いつか現実になる事を夢見て、願っていました。

小さな花は、いつも一生懸命に花を咲かせていました。
いつか、大きな花になれると信じて。
そんな小さな花を誉めてくれる人は、いませんでした。
それでも、小さな花は花を一生懸命咲かせ続けました。
いつまでも、いつまでも、咲かせ続けました。

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