《MUMEI》

水瀬の瞳から大粒の涙が零れてきた。


「もっと、問い詰めてくれてもいいのに……っ、

どうしてってぶってくれても良かったのに」
言葉とは裏腹に水瀬の小さな体は誰かの温もりを求めているようだ。

俺じゃあ“誰か”の代わりにもならないけれど今出来る精一杯の気持ちを込めて彼女の頭を撫でた。


水瀬は飴を握り締めて震えている。

ここで抱きしめるかでイイ男との違いが生まれるんだなぁ。
まあ、水瀬も俺がそんなことしないって知ってるから弱いとこ見せてくれたんだろうけど。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫