《MUMEI》

「で、一体何を企んでたの」

「梨華子は誘わないよ?彼氏いるから」


…げ…もしかして、もしかして…。

梨華子と私は顔を見合わせた。


「「合コン?」」

「ピンポ〜ンっ!大正解♪」


…やっぱり…。

悪い予感は的中だ。


「…行かないけど、一応いろいろ教えてくれないかな?」

「えーっ!愛香、行かないの?」

「行くか、合コンなんか!良い出会いないでしょ!」


私のお姉ちゃん、合コンで2回もヤり逃げされてるし。

…いや、それは私のお姉ちゃんがただ男を見る目がないのか?

男運が最強に弱いのか?


「そんなことない〜!合コン相手はイケメン揃いで有名の男子高だよ!私の地元の友達がセッティングしてくれたの〜っ」


うわ、うわ、うわあ。

男子高とか…女に飢えてただヤりたいだけの奴の集まりの可能性大じゃん。

…いかん、いかん。

これは男子高に対しての偏見になっちゃう。


「私行かないから、亜希楽しんできなよ」

「えーっ!愛香来ないの〜?つまらない〜っ」

「亜希、やめときな。アンタ見た目軽そうだからお持ち帰りされるよ、多分」

「梨華子、心配ありがと☆でも私お持ち帰りOKな女だから♪」


チャラい。今、梨華子も絶対そう思ったはず。

亜希ってほんとに軽い。

体目当てでも、全然気にしないタイプだもん。

ナンパされて、普通にラブホ行ったっていう話を2、3回は聞いたね、うん。

見た目軽そうで、中身まんま軽いから将来が心配。

良い結婚、絶対出来ない。

てか不倫とかしそうだし、うん、ごめんね亜希。

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