《MUMEI》

ここまで馬鹿だと、私が寝てる隙にキスしかねないから、寝ることすら出来ない。

亜希はずっと"矢崎くんの隣いいなーっ"なんて言ってるけど、全然オススメしない。

…あ、てか梨華子と亜希にはまだ、"ちゅーしてもいい?"事件は言ってないや。

ため息すら忘れるくらい、馬鹿過ぎるから話したくもない。


「ねぇ、愛香…」

「またかい?矢崎健太くん」

「お願いっ!メアド教えて!」

「…授業中ですけど。私真面目だから、やめて」

「は?授業中寝る宣言してた君が真面目?授業中に化粧直しをしようとしている君が真面目?」


…ウザい。それはもう心から。

今、手に持っているシャーペンなんて簡単に折れてしまいそう。

この馬鹿はどうしたら治るんだろうな、うん。

全く分からない。


「…健太、あんたまじで殴っちゃうよ」

「うわーっ!ごめんごめん!」

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